セカンドオピニオンの難しさ

事業者様にとってホームページ刷新は一大事業。本当にこれで良いのかと不安になり、セカンドオピニオンに意見を聞きたくなる気持ちもよくわかります。セカンドオピニオンはうまく使えば有用だと思いますが、使い方を誤ると逆にプロジェクトが進行しなくなることがあるので、注意すべきだなという話をしたいと思います。

今回のケースでは(私たち業者側から見た)セカンドオピニオンが後からホームページ刷新プロジェクトに合流されることになりました。直接プロジェクトにタッチせず意見だけを表明するからオピニオンと呼ぶのであって、プロジェクトに参加するのならプロジェクトメンバーですね。セカンドオピニオンが参加されたのは、我々業者側(ファーストオピニオン)が計画し発注いただいた後だったのですが、当然セカンドオピニオンの方はお役目として、自分の信じる戦略と方針を論じられます。これが我々業者側の戦略や方針と一致していれば問題ありませんが、みんなが答えを探し回って試行錯誤している世界ですから、そもそも一致するわけありません。当然、そこにコンフリクトが生まれます。

商談前後であれば柔軟に対応できたのですが、ご発注後だと業務内容も金額もFIXしています。そこから新しいプロジェクトメンバーに「べき論」を語られても、業者側が事業者様にお約束していない要素が出てきます。本当はメンバーに迎え入れる以上、何らかの線引きというか、プロジェクトにおけるロールを決めておかないと、プロジェクトが崩壊するわけですが、今回はそれがありませんでした。起こるべくしてコンフリクトは起こりました。

最終的にはお互いのロールを確認することができ、プロジェクトは動き出すことになったのですが、商談が開始した時に参加してくれていれば、全く展開は変わっていただろうと思います。もっと早く参加してくれていれば、こんな面倒なことにならなかったのに、、というのが偽らざる本音です、笑

セカンドオピニオンとするのであれば、あくまで参考意見に留め、事業者様がちゃんと意思決定のグリップを握ることが大事です。セカンドオピニオンとファーストオピニオンを何の線引きも無しに会わせれば、そりゃ揉めるに決まっています。最悪の場合は、プロジェクトの解散もあり得ます。それは事業者様が望んでおられないことでしょうから、「船頭多くして船山に上る」にならないよう、とりあえず会わせよう!ではなく、ちゃんと各人のロールを決めてプロジェクトを進めていただきたいなと思います。

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