企業再生を考える前に

前の日記で、企業再生ファンドで働いてみたい~という与太話を書いてから、暇な時間に企業再生の意義について考えるようになりました。よくよく考えてみると、「事業」こそが人々に役立つ付加価値を生産する社会的仕組みなわけで、事業を支える母体が「企業」ってだけですから、「企業」を再生するのではなく、「事業」にフォーカスを当てるべきだなと思うようになりました。

ですので、「企業」は再生せずに、「事業」だけを継承する、あるいは再生するってのはアリだなと。「企業」は人や設備の集合体なので、長ければ長いほど腐敗が溜まっていく気がしますが、「事業」は付加価値を生み出す仕組みなので、合理性だけで考えていくことができます。付加価値と生産性の向上を突き詰めていった結果、低価格で高品質なモノやサービスを消費者は手に入れることができるわけですので、まずは何はともあれ「事業」について考える、そしてその次に、その事業を運営している「企業」に対して目を向けるってのが、正しい手順なのかなあと思いました。

つまり選択肢はこんな感じなのかなぁと。
事業× 企業× → 廃業
事業× 企業〇 → 事業転換
事業〇 企業× → 事業承継
事業〇 企業〇 → 企業承継

そんなことを鬱々と考えていたら、ちょうど金融機関の担当者さんが来られて、「事業承継」と書かれた冊子を置いていかれました。「企業承継」ではなく、「事業承継」って書いてあるところが、自分の考えを肯定してくれたような気がしましたね。どうしても「企業買収」「M&A」とは派手なキーワードをドラマなどで見聞きしてきたので、「企業」に頭が行ってしまいますが、やはり「事業」が先だよね!と思いました。

さて与太話はこれぐらいにして、「どう行動するか?」が大事ですが、いくつか実行しようと思っていることがあります。
笑われるくらい、すごく小さいことですが・・・

周りの反応を見て、また方針をころころ変えると思うので、少し実績が出来てきたら、またブログでご紹介したいと思います。