ホームページはオワコンか?

なかなか挑戦的なタイトルですが、時々「ホームページって効果あるの?」とか「ホームページを作って意味があるの?」とか言われることがあるので、業界の場末に居る私の、今の見解を書いてみようかと思います。

たぶんこういう方の見解としては、「どこもホームページだらけだから、ホームページを作ったって埋もれてしまって、効果が無いのではないか?」ということだと思います。そういう意味では仰る通り一理あると思います。私が本格的にホームページ制作を開始した2005年ですら、ホームページはかなりの数がありましたから、それから15年も経った今では、一定規模(例えば売上1億円以上)の中小企業で、ホームページのない会社は逆に珍しいのではないかと思います。そういう意味ではホームページは飽和していて、ホームページを作ることに即効的な効果は期待しにくいと思います。

ただ今の時代、どこかの会社を調べようと思った時に、その会社の所在地に尋ねていったり、電話を掛けてパンフレットを請求したりはしないですよね。ネットを叩いてホームページを確認して、さらに関心があるときは電話したり、メール問い合わせしたりするのではないでしょうか。そういう意味では、ホームページを作っておくことで受注機会を失うことは防げると思います。ですので、あなたの会社にホームページがもし無いのであれば、手作りでも無料ブログでもなんでもいいので、ぜひ何らかのホームページは備えておいて欲しいなと思います。

一方、今すでにホームページがある会社は、それがライバル企業に勝っているかどうか、自社の強みや特徴をしっかり伝えるものになっているかを確認してほしいと思います。ライバル企業と勝っているかどうかは主観もあって判断しにくいと思いますが、人との付き合いと同じように、初めての場合は見栄えも大事です。一応プロの手が入っているなと思わせるレベル以上のデザインであれば、お客さまも不審がることもなく閲覧してくださると思います。

あとは自社の強みや特徴がわかる内容になっているかが大事です。結局のところ、ユーザーは何らかの商品やサービスを購入するためにリサーチしていることが多いですので、長所短所を早く端的に知りたいのです。比較サイトが人気になっているのも、そういうことだと思います。とはいえ、ホームページを比較サイトにするのも畑違いですので、単純比較は比較サイトに任せておいて、ホームページでは自社の強みや特徴を丁寧に訴えかけるのがよいと思います。

さらに詳しく言えば、ターゲットの明確化とか、モバイル端末への対応とか、検索エンジン対策とか、使いやすいコンテンツ更新システムとか、いろいろあるわけですが、とにかく自社の存在意義や商品サービスの価値をターゲットに納得してもらえわないと取引は発生しませんので、ブランディングを目的としたホームページ作りにチャレンジして欲しいと思います。