持続可能な組織づくりのために

ちょっとネタがあるような、ないような微妙な時期なので、最近頭を悩ませていることなんぞ書いてみます。

弊社が本社を置く滋賀県彦根市は、関西の中でも北の端に位置し、山あり川あり湖ありで、住むにはなかなか良いところなのですが、周りの市町村を集めても人口が30万足らずで、なかなか微妙なマーケットだったりします。仕事は県外からも広くいただいていて、お陰様で忙しくさせていただいているのですが、求人採用活動はなかなかうまくいきません。いや、時々は応募いただけるのですが、はっきりいって即戦力がいない。

プログラム書いたことありません!という人は論外なんですが、学校でプログラミングは習ったことがあるとか、独学で勉強したとか、そういう実戦にはとても入れないけど、とはいえ全くの素人でもないという微妙な人がかなりの割合でいます。そういう方で勉強や仕事への意欲を感じられて、一緒に働いてみたいな!と思える人が、求職者の5人に1人くらいいるのですが、いざ働いてもらうとなると、やはり一定期間は与える仕事がなく、お勉強してもらうしかないという状況が続きます。

この人は3ヶ月で実戦に入れそう!とか読めればいいんですが、そこは入ってもらって実際にやってもらわないと、3ヶ月なのか、6ヶ月なのか、1年なのかわからない。教育訓練に回すお金がたっぷりあればいいんだけど、既存社員がまだまだ金銭的に満足できていないような状況で、使いものになるかわからない新人にお金を回すのは非常に怖い。なので、つい二の足を踏んで、微妙な人は不採用ということになります。零細企業の悲しい性です。

こんな求人採用活動をずっと続けてきたのですが、即戦力は感覚的には20人に1人くらいしかお目にかかれないし、世の中は微妙な人が多数を占めるわけだから、微妙な人の中でやる気やポテンシャルのある人を発掘し、実戦レベルまで引き上げてあげる努力をしないと、一向に人手不足は解消できないなと思い至りました。

まぁ、なんにしても金です。金がかかるのは仕方ないのですが、なるべく低コストで教育訓練を行える良い方法がないかということで、いろいろと良い方法はないか探していたのですが、今取り組んでみたいなと画策しているのはズバリこれです。

キャリアアップ助成金
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/part_haken/jigyounushi/career.html

これにはいくつかのコースがあってややこしいのですが、人材育成コースと正社員化コースが使えないかなと思っています。

人材育成コースはOFF-JT(社外教育)のみ、もしくはOFF-JT(社外教育)とOJT(社内教育)を組み合わせた計画のもとに教育訓練していくというもので、最低時給程度の賃金助成と、社外教育の経費助成が出ます。仮に40時間の教育訓練を行うと、賃金助成は30,400円、経費助成は100,000円で、合計130,400円が助成されるようです。(2017年5月現在)

また正社員化コースは有期雇用を正規雇用に転換した場合に一定額が支給されます。教育訓練がうまくいって、その人を正社員として迎え入れれば、1人当たり57万円が出るという仕組みです。(2017年5月現在)

書類作成の手間はかなりかかりそうですが、チャレンジする価値のある助成金だと思います。このサイクルで教育訓練を行うことで、持続可能な組織づくりができればと思っています。