道路維持管理会社のウェブサイト
高速道路のメンテナンス会社様のウェブサイトを公開しました。
初めてお伺いしたのは7月初旬だったと思います。最初は「高速道路のメンテナンス事業に、ウェブサイトは要るのだろうか?」と思っていたのですが、専務様のお話を聞くと、「求人をしてもなかなか若い人が集まらない」「雪氷対応の季節作業員が昔ほど集まらない」ということで、まずはウェブサイトを作ってみようということになったそうです。
雪氷(せっぴょう)対応と聞くと何のことかピンと来ないと思いますが、実は滋賀県は関西では珍しく雪が降るエリアで、スキー場もいくつかあるほどなのです。名神高速道路の関ヶ原付近は30cm程度なら普通に積もるので冬は難儀します。(厳密には関ヶ原は岐阜県です。)あとは木之本以北の北陸自動車道は本格的に積もります。そんなわけで冬場の除雪作業は必要不可欠なんですね。
冬場に高速道路を走るとわかるのですが、高速道路の除雪作業は一日中やってくれているので、一般道より断然走りやすかったりします。もちろん調子に乗ってスピードを出していると簡単にスリップしますが、スタッドレスタイヤを履いてゆっくり丁寧に走っているかぎりはスムーズに移動できて、とてもありがたい移動手段です。これも高速道路のメンテナンス会社さんが地道に除雪作業をやってくれているお陰だったわけですね。ありがたや、ありがたや。
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そんな高速道路のメンテナンス会社様のウェブサイトを制作することになったわけですが、ターゲットが若い人であること、そして雪氷対応に従事してくれるような季節作業員(いわゆる出稼ぎ)の方々であることを考えて、文字でびっしりの堅苦しいウェブサイトにするより、ビジュアル豊かなウェブサイトにしようと思いました。静止画でも良かったのですが、思い切って動画を提案してみたところ、非常に喜んでいただけたので、動画メインのウェブサイトにすることにしました。
さて動画メインで行く方針はすんなり決まって、次に「何を動画にするのか?」が問題だったのですが、こちらは専務様より「工事前の車線規制の様子を動画にしたい!」という斬新なご希望をいただきましたので、それで即決定。さっそくお客様の工事車両に乗せていただいて、車線規制の様子を拝見させていただいたわけですが。
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おそらく車線規制の様子をまじまじと全工程通して眺めたことが有る人はほとんどいないと思いますが、車線規制は規制開始ポイントの2km手前から路肩に標識を立てていきます。約100mごとに何らかの標識を立てていくのですが、どの標識を何m地点に立てるかもちゃんと決まっていて、規制ポイントまでに合計10本程度の標識を立てます。
そしていよいよ車線規制ポイントに来ると、監視員のおじさんがオーバーアクション気味に黄色い旗を振って注意を促します。そして丸く光るAVライトを設置し、矢印板を並べて、徐々に車線を絞っていきます。車線の絞りが一通り完成すると、車線規制の終了ポイントまで規制用コーンを等間隔に並べていくわけです。
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工事の内容によっても異なるのですが、規制開始ポイントまでで2km、車線絞り区間が400m、そして規制終了ポイントまで数km。これを定点だけで抑えることは到底無理なわけです。そこで車線規制を行う作業車両にくっついて走る警戒車両から手持ちカメラで撮影することにしました。さらに作業車両にGoProというウェアラブルカメラを取り付けたり、車線規制ポイント近くのオーバーブリッジ上からも望遠で狙うことにしました。極めつけはドローンを飛ばして、空撮にもチャレンジしました。
そして出来上がったムービーがこちらです。
関ヶ原 ver.
八日市 ver.
撮影現場は2ヶ所。関ヶ原と八日市でした。最初に撮影した関ヶ原はそこそこ天候に恵まれましたが、後の八日市は台風やらで何度も延期し、3度目でようやくロケ敢行。撮影スタッフ総勢7人で、なんとかやり遂げました。もちろん弊社スタッフだけでは全く間に合いませんでしたので、ムービー撮影専門の外部スタッフのご協力のおかげで完遂できたと言って過言ではありません。