経営者になるな、実業家になれ
BIZHINT というサイトをたまに眺めています。転職支援で有名なビズリーチのグループ会社がやっているウェブ媒体らしいですが、「インタビュー」というコンテンツが更新頻度も高く、内容も充実しているので、個人的にお薦めです。
BIZHINT
https://bizhint.jp/
そのインタビューの中であったソフトバンク孫さんの言葉が私には響きました。「経営者になるな、実業家になれ!」だったかな。これは深い言葉だなと思ったので取り上げてみたいと思います。
最近は自分の周りでも「経営者」という言葉をよく使うのですが、よく経営の諸問題に経営者としてどう対処するか?といった文脈で使われることが多く、ちょっと守りの響きがある言葉なんですよね。人の問題、金の問題とか、それをどうマネジメントするかみたいな。とはいえマネジメントって社会のほうを向いているのではなく、組織のほうを向いているので、ちょっと方向性がズレている気がします。
経営の先に、社会的幸福があるのかと言えば、経営は社会的幸福を叶えるための手段に関する方法論の1つに過ぎないのであって、社会的幸福そのものを追求しているとは言えません。そういう意味では、経営者ではなく実業家になれ、というのは本質を突く凄い言葉だなと思いました。
孫さんもそうですが、今いろいろと叩かれている三木谷さんやホリエモンなんかも、実業家ですね。事業を起こして、その後に経営が来る。自分は事業を起こしたというより、なんとなく時流に乗って今がある感じで、人が増えてきたので、大慌てで経営を勉強しているところです。とはいえ吹けば飛ぶような規模ですから、経営なんて言っている場合ではないのかもしれません。経営の前に、もっと事業に目を向けないといけないなと思いました。