社内プロジェクトに悲観的な経営者がどこまで関わるか
たまには自社サービスPRのために広告宣伝を行おうということで、社内でプロジェクトチームを結成しました。もちろん私もメンバーに参加しています。やはり新しいことを始めるのは楽しいようで、みんな和気あいあいとアイデアを語ってくれるのですが、これもビジネスのひとつの活動である以上、最終目標を立てなければ、ただの遊びになってしまいます。
そんなわけで、今回のキャンペーンの目標は新規問い合わせを12件獲得する!になりました。12件の根拠は簡単で、これくらい予算を消費するなら、これくらいの売上は必要で、その売上を達成するためには受注率から考えると、12件くらいの新規問い合わせがいるよね、という計算です。これでもかなり甘めの見積ですが、数値目標を立てると、途端にシーンとなってしまいました。
ま、そうなるよね。新しいことをあれこれ考えるのは楽しいですが、その予算がどれだけの売上によってもたらされるものかという現実を知ると、責任の重さを実感して、何も言えなくなってしまうわけです。私は慌てて、最初からうまくいくわけはないから、今回は0件で問題ないし、1件でも問い合わせが来れば成功だと思う、先々に12件以上の新規問い合わせが来ればいいんだから、と励まします。
その甲斐あって、その後は建設的に話が進んだのですが、どうしても本来のネガティブな性格が災いして、このようなクリエイティブな場で、冷や水を掛けるようなことを言ってしまいます。実務家タイプでもあるので、先回りして、あれどうしよう、これどうしようと心配が先に立ちます。意見を求められると、そういう心配がつい口から出るので、メンバーをガッカリさせてしまいます。
私がプロジェクトを率いるのが一番早いので、あれもこれも自分でやりたいのですが、そうなると私の意見が色濃く反映されて、どんどんこじんまりとしたつまらないキャンペーンになってしまいます。プロジェクト内の自分の身の置き所に悩みます。