空き家マッチングサイト
長年放置されたままになっている空き家や空き店舗の流通促進や活性化をお手伝いされている一般社団法人さんのウェブサイトを公開しました。
私の母方の実家も、祖父母が亡くなってから10年ほど空き家状態が続いたのですが、庭の梅の木に毛虫が大量に沸くだの、庭の木が茂りすぎて隣の家まで広がりそうだの、不審火が心配だの、近所からいろいろ言われていたようです。それに耐えかねて、なんとか不動産価値が付いている間に売ってしまおうということで、昨年ようやく売却ができました。
私の母方の実家は小中学校や総合病院にも近く、大規模ニュータウンが次々に開発されていた、かなり便利で住みやすい地域だったので、もともと買い手が付きやすく、不動産会社さんも精力的に動いていただけたのですが、田舎となるとなかなかそうはいかないかもしれません。
田舎道をドライブしていると、ロードサイトに広い土地と立派な屋敷なのに、長年放置されていて、お化け屋敷みたいになっている家を見かけることがあります。草だらけで、壁が倒壊しかかっていて、とても敷地内に踏み込もうという気にならない物件です。そんな空き家にもちゃんと所有者がいて、何とかしなければ・・・という思いは持っておられると思うのですが、仕事が忙しかったり、遠方に住んでいたりして、なかなか本腰が入れられない事情があるのでしょうね。
市場性のある物件は不動産屋さんに相談すれば扱ってくれると思いますが、相続手続きがちゃんとできていなかったり、隣地との境界が曖昧だったり、家屋や外構が痛みすぎてリフォームではどうにもならない状況になると、不動産会社さんも扱いづらいでしょうから、ついつい放置になるのかもしれません。
ただし行政としては老朽化した不動産がそのまま朽ちていくのを放置するわけにはいきませんから、所有者さんに「売るなら売る」「住むなら直して住む」という選択を迫っていかなければなりません。地域や集落のしがらみなどもあり、一筋縄ではいかない話なのですが、各物件の状況を整理し、問題のある不動産を一つでも減らしていくというのが本ウェブサイトでの取り組みです。