業界未経験の求職者のどこを見ているか?
これも求職者からよく聞かれる質問です。業界未経験ですから、実際にクライアントに納品した「実績」と呼ばれるものはありません。んじゃ業界未経験の求職者のどのポイントを見ているかという話です。これは弊社の現在の例なので、あくまで一意見として聞いてくださいね。
・コミュニケーション能力
コミュニケーション能力というと、話好きで明るい人をイメージするかもしれませんが、弊社はあまりその点は重視していません。一番重要なのは相手の話を聞いて、的を得た返事を返せているかどうかですね。なかなか例を出すのが難しいのですが、例えば履歴書に書いてある住所を見て、「ここに書かれた住所はどんな場所ですか?」なんて聞いてみることがあります。それでどんな街かを、その街を全く知らない私でも、雰囲気を想像できるところまで説明してくれるとマルって感じですね。
・学習能力
履歴書には過去の専攻や履修内容が書かれていることが多いので、どんな勉強をしてきたのか、そしてそれは今の自分にどのように役立っているかを聞くことが多いです。あまり専門的なことを言われても私もわからないのですが、素人でもわかるように説明してくれたり、身近な事象を今まで学んだ学問の観点から説明してくれるとマルって感じです。学歴も学習能力の証明として評価します。
・表現能力
弊社はデジタルのモノづくりをやっていますので、誰かに言われたからやったではなく、自分の意志で何か創作したものを持っている人だとポイントは高いです。創作内容は何でもいいです。音楽でもいいし、絵でもいいし、文章でもいいし、何ならSNSを頑張っている、でもいいです。表現はかなりエネルギーが要ることですから、エネルギーを持った人なんだなと評価できますし、創作物を通してその人の個性もわかります。今はネット等でいくらでも自学できますので、何も出てこない人は「言われないと何もできない人なのかな」と思ってしまいます。
・SPI
リクルートマネジメントソリューションズ社が提供しているSPIを受けてもらっています。能力検査と性格検査の2つに分かれますが、どちらもかなり重視しています。能力検査の結果は、上記のコミュニケーション能力、学習能力、表現能力のすべてに影響している印象なので、かなり重視しています。その人の持っている性格も、組織全体にかなり影響を及ぼしますので、会社に居ないタイプのキャラクターだとポジティブに評価します。
以上の4点ぐらいで評価していると思います。割合は特に決めていないのですが、コミュニケーション能力4割、SPI3割、表現能力2割、学習能力1割って感じです。業界未経験者さんは学習能力や表現能力を示すものがない場合が多いので、実質的にコミュニケーション能力とSPIで決まっているかもしれません。だいたいこの2つって比例するので、面接で主観的に測ったコミュニケーション能力を、SPIの結果と照らし合わせて判断している感じです。
参考になれば幸いです。