弁護士事務所と顧問契約を締結
おはようございます。いよいよ寒くなってきましたね。年内にあともう1回はトレッキングに出掛けたいと思っていたのですが、寒すぎて気持ちが萎えてきました。今年はもう行くことはなさそうです。ジムでも行って、来季に備えたいと思います。
さて、あまりブログで取り上げるべきネタではないかもしれませんが、実は弁護士事務所さんと顧問契約をしました。弁護士さんと契約したと言うと、「ナックウェブは客と何か揉めているのか?」と思われるかもしれませんね。。
まぁお陰様で現時点で揉めている案件はないのですが、認識の不一致はやはり日常的にあります。私たちとしては丁寧なコミュニケーションに努めているつもりなのですが、全てを伝えきれているかというと、本当に専門的な業務を扱っているので、やはり限度があります。
私は社内のスタッフに対して常々、性悪説で物事を考えるように伝えています。性悪説という言葉が適切かわかりませんが、「他人とは自分の思い通りにならない存在だから、こちらがちゃんと物事を伝えたつもりでも、相手が理解してくれているとは限らない。だから口頭だけでなく電子メールなど文章化して、相手に同じことを繰り返し伝えるように」という意図です。ですから、文章にして伝えるということに関しては、私は結構うるさいです。
そんな文章化にうるさい私も避けてきたのが「契約書」の類でした。どうしても必要に迫られたケースでは、ネットに落ちているテンプレをアレンジして、恐る恐る相手に提出していましたが、ネットに落ちているのはごく一般的なものだけで、自分たちの業種や契約の目的にぴったり合ったものはそうそうありませんでした。私も硬い文章は苦手な方ではないのですが、法律の知識そのものはないですし、契約書の意味を全く理解していませんでしたので、契約書の類は避けてきたのです。
とはいえナックウェブも10人前後の規模になりましたし、クライアントさんや案件自体の規模が以前と比較にならないほど大きくなってきましたから、何かトラブったときのリスクも半端ない規模になってきました。さらにお客様が期待しているのは単なる作業代行だけでなく、瑕疵担保責任保証はもちろんですが、後々の管理責任保証や、場合によっては損失補償まで期待しておられるケースがあることに気づきました。
つまり、私たちはホームページを一生懸命作ることだけを考えていましたが、お客様はホームページが絡むビジネス全体を考えている場合があるわけです。その場合、営業補償や信用補償まで話が膨らむ可能性があります。率直に認めますが、つい最近までこういう視点は私たちにはありませんでした。
もし営業補償や信用補償までお客さんが弊社に期待されるなら、少なくとも私たちが構築、あるいは修繕するホームページで、いくらの売上があるか、あるいはお客さんにとってどのようなビジネスの一翼を担っているのかを聞くべきですが、そんなことは考えたことがありませんでした。いかにお客様の難しいリクエストに弊社の技術で答えを出すかにのみ、私たちの神経が集中していたと言ってよいと思います。
井の中の蛙と言いますか、木を見て森を見ずと言いますか、もう少し大局から見た私たちへの期待、それは何らかの価値を提供し続けるという保証だけでなく、何らかの損失がお客様に加わった場合の金銭的な補償も含めて、お客様と事前にしっかり話し合うべきだし、お互いに同意した内容を第三者にわかる形で明文化すべきだと思いました。
ということで、一部の単純な業務を除き、基本的には弁護士さんの指導のもと、何らかの契約書を交わしたうえでサービスをご提供していくことになりますので、ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。