実際に会って話すことの大事さ
なんと今年度の業務があと4日となってまいりました。今年中にあと3件のウェブサイトを納品しないといけないと思うと、「本当に大丈夫か!?」と不安でゾクゾクしてきますが、私はスタッフのみんなを信じて、粛々と営業と事務にあたろうと思います。
さて仕事をしていると、人によって電話派とメール派に別れるのに気づくのですが、私はメール派なので、クライアントとのコミュニケーションは基本的に電子メールです。電子メールだけでビジネスを最初から最後まで終えられる!と思っていた時代もありましたし、業務内容をうまく限定すれば、電子メールやチャットですべてを済ませることは可能だと思っていますが、私たちがやっているフルオーダーメイドのウェブサイト制作だと、電子メールだけで済ませるのは無理だな、とも感じています。
その理由で一番大きいのが、、私たちやクライアントの文章力の欠如です。クライアント、、と言いましたが、これは別にクライアントを非難しているわけではありません。クライアントによって得手不得手がやはりあって、おしゃべりが得意な人は文章が苦手で、文章が得意な人はおしゃべりが苦手な傾向にあるようです。クライアントは何らかのビジネスをされているわけですから、最終顧客とは何らかの形でコミュニケーションをしておられますが、それが文章とは限らず、ローカルビジネスであればあるほど、会話でのコミュニケーションに頼っておられる割合が多いようなのです。
当然、会話でのコミュニケーションに長けた方は、お会いするとよく喋られますし、お話もわかりやすいし面白いし、さすがだな~と思います。それが文章になると、なぜか要領を得ない文になる。不思議に思っていたのですが、会話も文章もどちらもある程度の訓練が必要ですし、みなさん自分が得意な方法で最終顧客とコミュニケーションをされているので、どちらかの能力に偏ってしまうのでしょうね。
ローカルビジネスを営んでおられる方であればあるほど、会話でのコミュニケーションを得意とされているので、なかなか文章で詳細を伝えてもらうのが難しい。それであれば会いに行けば、いろいろわかるんじゃないかと思い、最近はお客様に会いにいくようにしています。会ってみると、たいていのクライアントは非常に饒舌に話されるので楽しいですし、電子メールに比べると、入ってくる情報量が雲泥の差なので、フルオーダーメイドのウェブサイト制作は抜群に進めやすくなります。
会いに行く方が絶対にいいのですが、そうすると今度はこちら側が話の要点をまとめたり、取捨選択を行ったり、意思決定のサポートを行ったり、いろいろとやらないといけなくなります。これがウェブサイト制作とはまた違ってスキルが必要になり、大変です。なにせお客様はやりたい事がたくさんあり、「あれもやりたい」「これもやりたい」とマシンガンのように話されますので、メモをしていても追いつきませんし、仮に録音していたとしても、話す情報量が多すぎて拾い上げることができません。
会いに行く方法だと、クライアントはご自分のペースで好きなように話せるので、会話が得意なクライアントにとっては最も良いコミュニケーションでしょう。私たちにとっても、電子メールでは得られないような膨大な情報を一気に得られるので、非常に効率が良いです。ですので基本的にはお会いしにいくようにしているのですが、後で「あれも言っておいたでしょ?」と、追加仕様を決められた予算内でどんどん出して来られる方も居られて、良し悪しだなぁとも思いますね。議事録を付けて、双方合意しながら進めれば良いのですが、それも時間とコストが掛かりますので、ケースが限られるのですよね。
まぁ、いろいろ愚痴っぽいことを申しましたが(笑)、私たちの拠点はローカルであり、ローカルビジネスを営んでおられる事業者様が私たちのお客様であることを考えると、クライアントの言葉に耳を傾け、情報を整理し、意思決定をナビゲートするのも、私たちに課せられた役目なんだろうと思っています。半分、経営コンサルをやっている感じですけどね。でもクライアントの悩みに付き合うのも楽しいですし、来年もそんな感じで頑張っていきたいと思います!