人事評価は難しい・・・

2年ほど前に、人事コンサルタントさんに入っていただいて、人事評価制度を策定したことがありました。2021年頭からその人事評価制度を運用していましたが、結局、今年度に一旦廃止することにしました。社員の皆さんには以下のようなアナウンスを行いました。

前期までは、人事コンサルさんが提案した行動評価表に基づき、人事評価を行いました。ただし、弊社は一般的な会社と比べると、行動様式に厳しい会社ではなく、創造性と自立性と結果を尊重する会社です。行動評価するにしても、大した評価軸がなく、うまく機能しているとは言えませんでした。また、行動評価と報酬ルールを直結させるのが、当初の目的でしたが、創造性と自立性と結果を尊重する弊社の評価軸と、行動評価がうまく結びつかず、結果的に行動評価と報酬が結びつかないという問題も出ていました。報酬ルールについては時期尚早ということで一旦撤回し、まずは以前の人事面談に近い方法に戻し、皆さんの声をしっかり受け止めつつ、上長や社長の期待もしっかり伝えることで、人事評価に対するミスマッチを解消していきたいと考えています。なお、一旦報酬ルールは白紙としますが、以前のルールで決定した、現時点の評価と報酬は、無効にはしませんので、その点はご安心ください。

できるだけ透明なルール作りをしたいという理想と、売上がないと報酬ルールも形骸化するという現実があって、その理想と現実の境目が見極められず、かなり理想に偏った報酬ルールを作ってしまったというのが、ここ最近の悩みでした。変動する売り上げに対して、人件費はそもそも固定費であるのに、さらに報酬ルールを作って、人件費の固定化を強化しようとしたのですから、弊社のような零細企業がうまくいくわけないですよね。

人事評価制度を一旦白紙にする代わりに、弊社の特徴であるワークライフバランスを堅持しつつも、売上や利益を今まで以上に重視することで、報酬面でも満足できる会社作りをしていこうと決意しました。まずは自分たちの知識や技術や経験を、もっとたくさんのお客様にお届けできるよう、ますます精進したいと思っています。