二極化のどちら側にいるんだろう
最近よく「二極化」という言葉を聞く気がします。例えば、業績が良い会社と業績が悪い会社と二極化していますねーという感じですね。これは先日金融機関さんと話していた時に聞いた気がします。
自社はこの二極化のどちら側にいるんだろう、とよく考えます。自社を業界で分類すると、情報通信業のソフトウェア業か、インターネット付随サービス業に分類されると思いますが、これらの業界はコロナ禍も、コロナ明けも一貫して好調らしいです。自社を見ると、そんなに好調という感じでもないですけどね。やはり情報通信業って都市部に集まっているので、都市部の会社の業績にかなり引っ張られている感じがします。地方の会社だとどうなのでしょうね。
地方ということでは、自社は滋賀県彦根市にありますので、その地方経済の影響を強く受けます。滋賀県南部は新名神工事をやっていたり、新高専ができたりと、景気が良い雰囲気はあります。動いている人の数も断然違います。彦根市が属する滋賀県北部はそんなに開発の話もありませんし、駅前ビルも古いまま。新築建売は動いているのと、小さな商店の入れ替わりも多少あるので、ギリギリ現状維持って感じでしょうか。
取引先の様子もちょくちょくお聞きするようにしていますが、こちらは二極化しているなと感じます。製造業は概ね好調な気がします。価格転嫁が想定以上に進んだという声もあり、コロナ前より好調のようです。生活関連サービス業は厳しそうですね。コロナ前に戻り切っていないという声を聞きます。ようやくコロナ禍が明けたと思ったら、急激な物価上昇で消費者の購買意欲も落ちていますから、無理もないかもしれませんね。
こういう環境の中で自社のポジションをどう判断し、どう行動するかは悩みます。最近パタパタと退職が続いたので、新規のご依頼に対して消極的だったのですが、最近になって大口注文が決まったり、値上げにも応じていただけたりして、まだまだ期待していただけているんだなと自信を回復したり。とはいえ賃金アップ圧力は増す一方ですし、法定福利費も勝手に上がっていくので、この人件費インフレに売上インフレが付いてきてくれるか、不安になります。
いずれにせよ人件費インフレに対して、売上インフレが付いてきてくれるかが問題です。周りを出し抜こう、圧倒的に儲けてやろうなんてこれっぽっちも考えませんが、適正な人件費が実現できない程度の売上しか作れないのであれば、会社としては不要だと言うことなんだろうなと思っています。まだ二極化のどちらに居るかは判断できない、中途半端な状況に居ますので、精一杯あがいてみて、今後を判断していきたいなと思います。