インプットの多い一週間
正月が明けてまだ二週目というのに、インプットの多い週でした。消化不良で頭が少々混乱気味です。
今週は新規のご相談で三社訪問してじっくりとお話を伺ったのと、昨日は滋賀敬愛塾という経営者勉強会に夜遅くまで参加していたこともありますが、経営指針書を作るということで滋賀県中小企業家同友会から渡された本をひたすら読んでいたというのが大きいです。
人が集まるところは何かと狙われやすい、特にそれなりのお金を動かしている社長が集まっているとなると、余計にそういう傾向があるので、中小企業家同友会に対しても何かを強制されるのではないかという警戒心はあったのですが、先方指定の本ではありますが、いろいろ読ませていただいて、政治宗教とはとりあえず一線を画していることがわかり安心しました。(その点、滋賀敬愛塾は稲盛塾長というわかりやすい教祖的存在が居られるので、安心感はあります。)
特に中小企業家同友会を創設された方々の自伝を読みますと、中小企業の労働組合・労働争議に頭を悩ませていたのがよくわかります。自分が生まれる頃の話ですのであまり良く知りませんでしたが、昔は過激な学生運動も盛んで、それに影響されてあちこちでストが起こっていたという話を聞いたことはありました。それが中小企業にも飛び火して、中小企業の経営者が精神的・金銭的に厳しい状況に置かれていたというのを知って驚きました。
自社の会社に突如出来た労働組合、それは一緒に働いてきた仲間なのですが、そういう人々と中小企業経営者はどう向き合えばよいか、そりゃ混乱したでしょうし、右往左往したことでしょう。どうもそういう中で従業員との向き合い方をどう考え、どのように行動すればよいかを話し合う場として初期の中小企業家同友会は盛り上がったようです。(目的はそれ以外にもあったとは思いますが)
滋賀県中小企業家同友会に参加させてもらってから、おそらく3年ぐらいになると思うのですが、集まって討論すると、だいたいは従業員との向き合い方の話になります。今も昔も悩みは変わらないですね。目先の売上を立てるため、顧客に対しては真剣に向き合うものの、なかなか従業員のほうまで目が向かず、従業員と意識の乖離ができ、ある日突然離職されるというのが、中小企業あるあるです。
従業員の権利意識はますます高くなっていますし、しかも今は人不足です。求人募集を出しても全然人が集まらないと聞きます。せっかくの新入社員も退職代行で辞めてしまうと泣けてきます。まだ周りで退職代行で辞められたという話はありませんが。
こんなに昔から従業員との向き合い方に悩んで、みんなで相談した結果、一定の答えを出してきているのであれば、それを学ばない手はないなと思いますね。経営指針書で何かその暫定的な答えを見つけ出せればいいなと思います。