アメ車パーツのECサイト
先日、うちとしては珍しくクライアントさんから直接ご依頼いただいたECサイト(こういうのを私たちは直案件と呼んでいます)を公開しました。うちのECサイト構築のお仕事は、県外システム開発会社さんからの下請案件が圧倒的に多いのですが、直案件はお客さんと直接話せるし、システム仕様もいろいろと提案できるので、嬉しいところなのです。
今回ご依頼いただいたのは、地元彦根市を拠点にシボレーとかGMとかキャデラックとか、いわゆるアメ車のパーツ販売をされている会社さんです。リニューアル前のサイトは、カート廻り以外のフロント部分をすべて静的なHTMLで作成し、カート部分のみASPを使用するという仕様でした。
小規模なECサイトならそれでもいいのですが、商品点数が多いサイトなので、何とか商品ページ作成とカート廻りを1つのシステムでカバーできないかと考えた末、カスタマイズ可能なオープンソースECパッケージの「EC-CUBE」に着目されて、「実は近所にEC-CUBEに実績のある開発会社があるやん!」ということで、弊社にご依頼をいただきました。
アメ車パーツ販売だけでなく、アメ車本体も販売されていて、きらびやかなアメ車が並んでいるお店は前々から知っていました。「こういう車は一生縁がないだろうなぁ・・・」と思いながら週に一度は前を通過していましたが、まさか仕事で縁ができるとは!アメ車に乗れるわけではないのですが、アメ車に一歩近づけたようで、意味もなく嬉しいですね。(値札を見て愕然とするのですが)
さてさてウェブサイトの概要としては、EC-CUBE安定版の2.13.5をベースに、ユーザーエージェント(ブラウザ)でPC・スマホを切り分けし、それぞれ異なるテンプレートでデザインしています。もちろんデザインも弊社オリジナルです。イチから提案して、何度かの修正のうえで、ご採用いただきました。かなり古くから運用されているECサイトでしたし、リピーターも多いので、ナビゲーションの位置は極力変えずに、各デザインパーツを洗練させる方向でデザインしました。
システムで頭を悩ましたのが、アメ車パーツの多様な検索方法をどうするかという点です。お客さんの行動としては、自分の所有しているアメ車のブランド名から始まって車種・部品分類名と検索していく場合もありますし、例えばバルブやオイルフィルターなどの部品分類名から始まってブランド名や車種で絞っていく場合もありますし、部品分類名から始まって部品規格名と検索していく場合もあります。商品詳細に至るまでいろいろな導線が考えられましたので、EC-CUBEカスタマイズで可能なかぎり多様な導線を設けました。
いずれアメ車がポンとキャッシュで買えるようになるといいなと思います。まだまだ先は遠いですが。