物心両面の幸福
11月に入ったということで、月例の社長スピーチを行ったのですが、その際に「物心両面の幸福」について語りました。勉強会で繰り返して聞いた言葉で、今悩んでいることを簡潔に言い表しているなと思って、取り上げさせてもらいました。
「物心両面の幸福」の「物」とは物質的という意味で、「心」とは精神的にという意味だと思います。つまり物質的にも精神的にも両方がほどよくバランスの取れている状態が幸福であるという意味だと理解しています。
今まで心の不幸や不自由を取り除くために努力してきたつもりですし、それなりに成果は上がったとは思いますが、いくらそれらを取り除いても幸福になるわけではありません。心の幸福って何なのでしょう。これについてはメンバー全員で話し合ってみたいなと思っています。
物質的な幸福はとてもわかりやすいと思います。物に不自由ないようにしようと思うとお金が必要です。端的に言って、物質的な幸福は金銭的な幸福と言っても良いでしょう。今まではお客様の満足に重きを置き過ぎて、お金を得ることに及び腰だったので、しっかりと計画を立て、計画した通りに売上や利益を上げて、しっかりとお金を残すことが物質的な幸福の近道だと思います。
「物心両面の幸福」を実現するためには、精神的な幸福とは何かを定義付けしないといけませんし、さらにお金を稼ぐための戦略や戦術を練ることが必要です。これを成文化し、関係者で共有できるようにしたものが経営計画書や経営指針書と呼ばれるものかなと理解しています。
私が参加している中小企業家同友会では経営指針書作成を熱心に薦められます。あまりに薦めてくるので、最初はカルトのようで気持ち悪いなと距離を置いていたのですが、「物心両面の幸福」を実現するための戦略・戦術を成文化したものと考えれば、特に宗教的なものでもありませんし、社員や周囲の関係者の理解や協力が得やすくなりそうです。
そんなわけで経営指針書作成に本腰を入れて取り組んでみたいと思っています。果たして最後までたどり着けるか。乞うご期待。