同業者と話す機会を増やそうと思う

最近、経営指針を策定中ということもあり、自社の経営について悶々と考えていることが多いのですが、先日も他の経営者から「WEB制作って将来性はどうなの?」という質問を受けました。

まー悪意はなく、競争相手もめちゃくちゃたくさんいるマーケットだし、技術革新も速いし、そんな厳しいマーケットでこの先もやっていくの?という意図かと思います。そういう質問を受けると、なぜそもそもこの事業をやっているのだろう、、と過去を思い返しながら考えこんでしまいます。直接的には「ホームページを作ってよ」と頼まれたことがきっかけなのですが、今振り返ると以下のように自分にとって有利な状況があったのだろうなと思います。

・資本や資格が無くても始めることができた。
・ライバル事業者は小規模制作会社か個人事業主で、マーケットを支配する大手は居なかった。
・インターネットで情報発信したいという企業の需要が旺盛だった。
・広告ツールを制作する事業だったので、自分の広告宣伝をタダで効果的に行うことができた。
・ネットに情報が溢れていたので、地方でも最新情報を容易に得ることができた。

このように考えていくと、自分が創業できる事業はこれしか無かったんじゃないかと思いますね。本当に偶々なのですが、よくこの事業を始めたなと、WEB制作という事業に出会った奇跡に本当に感謝します。

とはいえ、ないない尽くしだった当時の自分にとって有利だった状況が、今の自分にとっては有利に働かない状況も生じています。例えば資本や資格が無くても始めることができるので、大規模制作会社と小規模制作会社とフリーランスの差はあまり付きません。大規模制作会社とフリーランスが仕事を奪い合うという状況すら起こります。ましてや弊社のような小規模制作会社は大規模制作会社とフリーランスの両方と奪い合う状況ですから、いったい誰と闘っているのかもよくわかりません。

救いはインターネットで情報発信したいという企業の需要が堅調であることでしょうか。さすがに「とりあえずホームページが欲しい!」というお客様には出会わなくなりました。今のお客様は「ホームページはあるけど、ライバルに打ち勝つためのホームページが欲しい」や「問い合わせが増えるホームページが欲しい」、あるいは「求人が増えるホームページが欲しい」などなどですね。

ホームページは当然あるし、SNSも運用しているけど、結局問い合わせ前にホームページは一度は見られるから、そこを時代に合わせてしっかりアップグレードしておきたいという方がほとんどです。スマホ対応やHTTPS対応ができていなくて、それらの対応を機に思い切ってアップグレードしたいというお客様もちらほら居られます。目的が定まっているぶん、業者の選定の目も厳しいですが、投資と思って取り組む方が増えたので、時間も予算も掛けてじっくり取り組めるようにもなった気がします。その点はありがたいなと思います。

話が脱線してしまいました、、当時の自分にとって有利だった状況が、今の自分にとっては有利に働かない状況も生じているという話に戻りますと、これはネガティブな側面もあるのですが、一方でポジティブな側面もあります。一介の個人事業主だった時代に比べると、今は間違いなく恵まれた状況にあります。同じ目的を持って一緒に戦ってくれる同志も居ますし、お金を容易に調達できる信用力は付きました。問題はそういう経営資源を有効に使わずにいまだに昔ながらの戦い方をしていることだと思います。つまり個人事業主の頃から経営がアップデートされておらず、私が経営者としてポンコツであることが問題なのだと思います。

昔のように個人事業主ではなく、少なくとも小規模制作会社には昇格しているのだから、相応の戦い方や振る舞い方を身に付けなければなりません。これは勝手に身に付くものではないようなので、いろんな人と交わって積極的に学び取っていかなければならないと思っています。

滋賀県中小企業家同友会や滋賀敬愛塾(旧盛和塾滋賀)などで他業種の経営者さんにはたくさんお会いするようにはなったのですが、いずれも県単位の組織のため、同業者に会うことはまずありません。そんなわけで県外の同業者さんで、自社と同じような小規模制作会社さんの話を聞いて、何か自社の経営に活かせないかと思っています。県が違えば、一応商圏は異なりますので、利害関係なく話せるかなと思いまして。

滋賀県外のWEB制作会社の経営者・幹部の方々、良かったらお話しませんか?