お客様インタビュー

既存事業に対しての問い合わせ件数が 2倍以上になっています。

#8 ミッケル化学株式会社 経営企画室 江川周平様

お客様インタビュー

#8 ミッケル化学株式会社様

2022年4月の会社合併のタイミングに合わせて、弊社にWEBサイト制作をご依頼いただいたミッケル化学株式会社。制作時のご担当者だった経営企画室の江川周平様に、当時の事をご質問しつつ、公開後の効果などもお伺いしました。

取材日 
2023.01.27
社名
ミッケル化学株式会社
設立
1951年3月23日
代表
代表取締役社長 森田将基
所在地
本社 大阪市浪速区元町1-11-21
事業内容
化学工業製品、油脂関連製品の製造加工、販売、輸出入/化学原材料、油脂材料の販売、輸出入 等
従業員数
70名
WEBサイト
https://miccheal.co.jp/

※取材当時の情報

事業内容について

御社の事業内容について教えていただけますか。

弊社は東証プライム上場の株式会社ニイタカの子会社で、業務用の化成品の製造や受託加工を行う会社です。2022年4月にスイショウ油化工業株式会社と株式会社ユーホーニイタカが合併し誕生しました。スイショウ油化工業の創業から数えると今年で74年目を迎えます。

業務用の化成品の製造においては自社ブランドのケミカル製品がございまして、プロの清掃業者様や建物管理業者様向けの業務用洗剤、床用のワックス、ハンドソープなどを作っています。皆さんの身近にあるものでは、施設のトイレで使われる緑色のハンドソープ液や、小学校で教室の床に塗るワックスなどで弊社の製品が流通していますので、もしかするとご使用いただいたことがあるかもしれません。

昨年「ミッケル化学」という新しい会社が合併で誕生したということですが、企業文化の違う二社が統合する際は様々なご苦労があったと思います。

旧二社は、事業内容はよく似ており、得意な営業エリアが西と東で分かれているような関係でした。ユーホーニイタカは2011年から、スイショウ油化工業は2017年からニイタカグループの一員となっており、その関係もあり合併前から共同で仕事をすることも多かったんです。なので、マインドの面では既に一社として活動していたような側面もありました。
とはいえ企業文化はまるで違っていて、しかも両社とも自社製品を扱っていた会社なので、合併の際に統合する自社ブランドの対象製品数も膨大でした。それを実務的に統合していく作業は非常にハードだった記憶があります。その中で、ほぼ一から立ち上げるようなWEBサイトのリニューアルだったので、合併作業の期間は激動でした。
現在は、社内の文化的な側面を統合していったり、お客様向けに「ミッケル化学」という名前がしっかりと認知されるような取り組みに注力しています。

リニューアルの経緯と選定理由

アウトプットの良さが響きました。

合併に際してWEBサイト制作のご依頼をいただきましたが、御社として「まずは対外的なところをしっかりと整備しよう」という思いがあったのでしょうか。

そうですね。そもそも合併して社名が変わるのでWEBサイトが必須だったんですが、旧会社のサイトを作ってから時間が経っていたり、運用自体も注力していたとは言えない状況だったので、そういった課題も同時に抱えていました。
古くからお付き合いいただいていた旧会社の繋がりは大事にしたいけれども、やはり新しくなった姿を見せたいという気持ちもありましたので、WEBサイトは片方に寄せるのではなく、一から構築することを考えた次第です。

業者を選ぶときのポイントはどのようにお考えでしたか。

当然、金額や技術力などは選定のポイントではありますが、私たちほどの会社規模だとリソースの制約などによってどうしても活動がスモールスタートになってしまう場合もあります。そのため「中長期的に一緒にスケールアップしていける関係性を持てそうかどうか」というのは、重要なポイントだと考えていました。

「中長期的に一緒にスケールアップしていく」というのは結構難しい判断基準だと思うのですが、商談時のフィーリングなどで、それを見抜くポイントはありましたか。

ポイントですか、難しいですね。笑
まず、私たちの相談に対して「定型で提案が返ってきているな」というのは、感覚的に分かると思います。そういう会社さんへの依頼は、やはり優先順位としては下がっていきますね。逆に、スタート時点でのヒアリング量や内容などから、「我々のことを調べてくれたんだな」というような印象があると、プラスに捉えると思います。どんな業種でもそうですが、同じ目線で仕事していただける会社さんというのは、非常に心強いなと思います。

御社の案件の前に、親会社である株式会社ニイタカ様のWEBサイト制作を弊社がお手伝いさせていただいたという経緯があり、弊社のことを気に留めていただいたのだと思います。 実際にナックウェブに依頼しようと思われた理由や決め手は何かありましたか。

ニイタカのサイトリニューアルを拝見した際に、アウトプットの良さが響きましたね。「リニューアルでこんなに良くなったんだ」と感じていました。
東京と滋賀という物理的な距離と、更にコロナ禍で直接会えないということは分かっていたので、そのあたりで最初は不安がありましたが、身近な実例を見てリニューアルの制作プロセスが想像できたということは、御社に依頼した理由として大きかったと思います。

業務の進め方について

「チームで取り組んでいるんだな」というのが分かって、安心感や信頼感がありました。

業務の進め方という観点でご意見があれば、お聞かせいただけますか。

チャットワークを使ってリアルタイムにコミュニケーションを取れたことは非常にメリットが大きかったと思います。
我々もコロナ禍に入った2020年の4月から、全社でリモートワークを実施し、メールや電話からチャットワークへの移行を積極的に進めていたんです。御社とお仕事した際には、対面で話すようにチャットを使うという文化が社内でも定着していました。そんな状況でしたので、自然に違和感なく仕事を進めることができましたね。外部の方とチャットワークで仕事をするのは初めてでしたが、仕事のしやすさにすごく感激した覚えがあります。
また、御社はいろいろな職種の方が直接グループチャットに参加してくださっていたので、「チームで取り組んでいるんだな」というのが分かって、安心感や信頼感がありました。直接お会いしたことは一度も無いですが、密にやり取りできていただけに、あまりそういう感じはしないなという印象です。

複数の担当者がそれぞれの専門性を活かしながらチームで制作を進めるというのはとても良いことではありますが、担当者間で情報の共有がされていないというようなことが起こりがちだと思います。やり取りの中でそういったことを感じられたことはありましたか。

そういったことは全くなかったと思いますし、素晴らしい対応をしていただいたなと感じています。
合併の作業期間は6ヶ月間あったんですが、私自身その他の業務も進めていて、WEBサイトだけに集中して取り組めるような状況ではなかったんですね。そんな中でこちらの状況を察していただき、御社のディレクターさんの進行管理やタスク管理にすごく助けていただいて、スムーズに進めることができたと思っています。

制作物について

実際の制作物について良かった点や悪かった点、社内社外問わず何か反響等があれば教えていただけるでしょうか。

社内からの観点で言うと、管理システムを非常に使いやすく構築していただいた結果、WEBサイトの担当者を増やすことができました。これまで年数回しか発行できていなかった「お知らせ」等も、以前の数倍の頻度でリリースできていて、その点が非常に良かったと思っています。
また、外からの反響としては、既存事業に対しての問い合わせ件数が、旧二社を合算した件数の2倍以上になっていますね。多くの製品とPDFをサイトに掲載していますが、見やすく検索しやすく魅力的にまとめてくださっているので、やはりその影響が大きいんじゃないかなと思います。
そして、これまでには無かった、採用関係の問い合わせもいただくようになりました。
これらは、合併によるイメージ一新の気持ちや、並行して進めていた新会社のブランディングとしっかりとリンクしたホームページを作っていただいたことも理由としてあると考えています。

ちなみに、WEBサイトの新規制作以外で、ブランディングやマーケティングのために何か取り組まれたことはありましたか。

業界紙と業界新聞には、年間を通して合併のことを掲載するようにしました。
社名とロゴについても、会社の歴史やカルチャーを含めて、時間をかけて再分析してつくったものです。それがホームページをはじめとするアウトプットでリンクしてくれて、しっかりと広告の効果も出た結果、お問い合わせの増加などに繋がっているんだと思います。

総評

技術力もクリエイティブの質もすごく良かった

ナックウェブに対しての総評をいただけるでしょうか。

技術力もクリエイティブの質もすごく良かったなと思いますし、様々なことへの対応が上手いし早いということもあって、安心感がありました。
対面でやり取りができない環境下での仕事の進め方やスタイルに感銘を受けましたし、このコロナ禍で大きな強みと言えるんだろうなと思いましたね。御社のホームページを見ると「滋賀県のホームページ制作会社」と書かれていますが、これだけオンラインでの仕事が上手だと、全国区でお仕事ができそうだなというイメージがあります。ここは我々も見習いたいところです。

今後ナックウェブに期待すること

今後ナックウェブに期待することがありましたら教えていただけるでしょうか。

例えば、会計士さんや税理士さんがいろんな会社の「数字」の面を知り尽くしているとしたら、ホームページの制作会社さんは、会社の「仕事のスタイル」や「考え方・カルチャー」などを知り尽くしているんじゃないかなと思います。そういった視点で、例えばDXの領域などのコンサルティングやサポートになるサービスがあるといいなと思います。
我々のような中小規模の会社だと、世の中に出回っている情報は、実現の可能性が低いものや実現する上でかなり工夫が必要なものが多いんですね。大きなベンダーさんはやはり大規模な会社のやり方に強みを持っているでしょうし、御社は中小企業向けのWEBサイトを多く作っておられるとしたら、そういった規模感でのノウハウや土壌をお持ちなんじゃないかと思っています。

大手企業だと自社のリソースでオリジナルのシステムを組むということが可能ですが、やはり中小企業はそうはいきませんよね。既成の製品やサービスがたくさん出ていますので、一番最善のツールを使い、業務をカスタマイズしていくというのがベストなのかなと思います。 そういったDXの視点でのサービスも、ぜひこれから取り組んでいきたいなと思っていますので、お困りのことがあればお声がけいただければと思います。

是非お願いいたします。
あとは、1年間ホームページを運用してきて、コンテンツの追加や細かいブラッシュアップなど、少しずつ課題が出てきているんですね。最初の方で申し上げた通り、一緒にスケールアップしていただけると嬉しいなという気持ちがありますので、フェーズ2としてこれから相談させていただきたいなと思っています。

今後の戦略

御社の今後の戦略をお聞かせいただければと思います。

弊社は「カガクで見つけるカガヤク未来」というステートメントを掲げています。
わたしたちの暮らしに欠かせない「カガク」は、それそのものが価値であるのはもちろんですが、弊社の場合は、カガクというツールを使って「課題を見つけて、解決する」という、より人間的なところに価値の本質があると考えています。
弊社のロゴは、そんな課題や解決策を「ミツケル眼」をモチーフにし、化学の六角形で表現したものになっています。また、ミッケル化学のミッケルという名前は「見つける」が語源の一つですが、もう一つ「chemical(=化学)」というアルファベットを組み替えたものでもあります。
複数の事業を持ち、また新たな領域を展望している中で一貫して考えているのは、経営理念である「四者共栄」をベースに、「見つける」という価値を「カガク」という媒体に載せて世の中に提供し、社会に貢献していくということです。そのための重要な要素として、ホームページも大切に育てていきたいなと思っております。
今までは紙媒体での広告がベースでしたが、この1年でWEBの効果も出てきており、今後はWEBの方にも注力していこうと考えています。

今後WEBサイトを運用していくにあたって、「特にこのターゲットに対して注力していきたい」といったお考えはありますか。

自社ケミカル製品の方は、市場は分かっているんですが、まだまだ知名度が足りていない状況です。弊社のことを全く知らないお客様、もしくは名前だけは知っているというライトなお客様に対して認知度を上げていくために、製品を検索したときに我々が一番最初に出てくるようにはしていきたいですね。
対して、受託加工サービスの場合は、お客様のことが全く分からない非常にクローズドな業界で、我々もお客様もお互いに相手が見えない中で探しているので、なにがキーになってマッチングしているのかも実は分からない状態です。今はたまたま問い合わせ件数が倍になったので、うまく探し方に合ったページを作れたのだなと思っています。ただ、今が最適なのかは分からないので、チャレンジしていくべきだろうなと考えています。

制作担当者からのひとこと

会社合併を経て誕生するミッケル化学という企業をどう捉えるか、どう見せるか。その思考から制作を始めました。
ただ、初回のお打ち合わせでコンセプト、理念、サービス、ターゲットを明快にご説明いただけたので、弊社としては「どう見せるか」の1点に絞ってアレコレと検討することができました。
自社のサービスやターゲットを正確に定義することが実は難しいということを、弊社は身をもって知っています。
今回はミッケル化学様の優れた自己分析力にあやかりつつ、弊社からはWEBサイトにおける「情報の優先度」と「ユーザーのニーズ」を意識したデザインを添えさせていただきました。
こちらこそ、一緒にスケールアップしていただけると嬉しいかぎりです。

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