お客様インタビュー
#6 トレーラーハウスデベロップメント株式会社様
「トレーラーハウスを文化にする」という使命の元、業界を牽引するトレーラーハウスデベロップメント株式会社。今回のWEBサイトリニューアルで“チーム”として共に制作に携わっていただいた西川様、齋藤様、中村様にお話をお伺いしました。
- 取材日
- 2023.01.25
- 社名
- トレーラーハウスデベロップメント株式会社
- 設立
- 1991年(株式会社エーアンドユーとして)
- 代表
- 代表取締役社長 大原 邦彦
- 所在地
- 東京都中央区日本橋小伝馬町2-5 メトロシティ小伝馬町9F
- 事業内容
- トレーラーハウスの製造、販売、研究・開発、レンタル等
- 従業員数
- 85名(グループ計 アルバイト含む)
- 年間売上高
- 10億円(2021年1月期)
- WEBサイト
- https://www.trailer-house.co.jp/
※取材当時の情報
事業内容について
御社の事業内容をお聞かせください。
齋藤
弊社はトレーラーハウスデベロップメントという社名の通り、トレーラーハウスの総合メーカーです。トレーラーハウスとは「車両を利用した工作物」と定義付けられていまして、弊社ではそういった製品の製造・販売、レンタル等を行っています。
国内にトレーラーハウスを扱う会社はたくさんありますが、大きく分けると“輸入製品を販売する会社”と、“自社製造の製品を販売する会社”があります。弊社は後者ですが、更にその中でも「シャーシ」と呼ばれる車台の部分を国内で製造しているという点で、かなり希少なメーカーだと自負しています。主にBtoBの製品を取り扱っておりまして、「事業を営んだり、事業の拠点にする」という目的の製品を多く作っています。具体的には公共施設としてのトイレ、診療室、喫煙所などです。
今の代表が創業してから15年ほどが経ちますが、弊社も創業当初は輸入製品の販売からスタートしたんですね。しかし、輸入品はメンテナンスが大変だという理由から、あるタイミングで国内製造に切り替えました。その後、試行錯誤を重ねながら、シャーシも含めて自分たちで製造できる環境を作り上げてきたという経緯があります。
段階を踏んで内製化されていったんですね。シャーシは、品質や安全基準をしっかりと満たす必要があるので、製造や出荷のハードルが高いイメージがありますが、参入された理由はあったのでしょうか。
齋藤
「トレーラーハウスを文化にしていく」という使命感をもっていたことが大きな理由のひとつだと思います。それを実現するために、当時のメンバーが試行錯誤して、様々なハードルを超えていったんだと思いますね。
西川
この業界はまだまだ法整備が行き届いていない部分が多いんです。当時は特に、車でもない建物でもないものを販売して、法律をうまく潜り抜けているような産業でした。「そういったグレーな部分を無くしていく」という使命のもと、社長が立ち上げたのがこの会社なんです。
そして何より、この業界をクリーンにしていく上で避けては通れないものがシャーシなんですね。車内でしっかりと安全テストをして、車検が通ったものにナンバーを付けて販売していく。より良い産業としていくには、そういった当たり前のことをしっかりとやっていくのが課題だったんだろうなと思っています。
リニューアルの経緯と選定理由
長く付き合っていける“チーム”を作りたいと考えていました。
WEBサイトをリニューアルしようと思った理由をお聞かせいただけますか?
齋藤
理由は3点あります。
まず、以前のWEBサイトが2019年に出来上がって、そこから3年くらいが経っていたんですね。ありがたいことに、その間に業績も拡大して、会社としてできることが増えていました。技術力の向上に伴ってアピール出来る点が増えたので、今まであったコンテンツの枠組みでは、情報を伝えきれなくなっていた。それが1点目として挙げられます。
更にもう1点は、SEOの観点で見直しを図りたかったということです。トレーラーハウスは一般的には馴染みのない製品ジャンルですので、みなさん検索で情報を集めたり会社を探されるんですね。ただ、弊社の旧サイトはSEOという観点で効果が低く、キーワード検索の順位が低迷していました。その部分で抜本的な見直しを図らなければならないと強く感じていました。
そして3点目は、製品を検討するユーザーに、正しい情報をより高い頻度で発信していく必要性を感じていたという点です。会社主体の発信の仕方ではなく、業者を選ぶ基準となるようなユーザー視点の情報発信が必要だと考えていました。
WEBサイト制作の業者の選択肢はたくさんあると思いますが、委託業者を選ぶ時は何をポイントにされましたか。
西川
チームを作るということですね。
今回は単にリニューアルするのが最終目的ではなく、長期的にサイトを改善していくことが必要でした。「トレーラーハウスと検索した時に弊社のサイトが出てくる順位を上げていかないと、お客様の為にならない。その為に様々な情報発信やSEO対策をしていかなければ」と思ったので、これから長く付き合っていける“チーム”を作りたいと考えていました。
そして何より、私自身が元々滋賀にいたんですが、その際にナックウェブさんと一緒にお仕事をしたことがあったんですね。その際の制作物が本当に良い印象でしたので、今回の選定のポイントとして大きいところでした。やはり知らない会社だと不安が大きくなりますが、期待感の方が大きい会社に依頼したかったんです。
齋藤
今回振り返ってみると、コーポレートサイトの前に、フォレストレーラーとサウナキューブのLP(ランディングページ)を作っていただいたじゃないですか。それを見たときに、社内のみんなに「すごい!」という驚きがあったんです。そこで、西川以外のメンバーも「この会社さんなら大丈夫だ」と感じ、コーポレートサイトへの期待感も上がりましたね。
中村
今までの弊社では出なかったような提案をいただいて、感動しましたね。
フォレストレーラーLP
https://www.trailer-house.co.jp/lp/forestrailer.html
サウナキューブLP
https://www.trailer-house.co.jp/lp/saunacube.html
業務の進め方について
ユーザー視点で意見を出してくださり、思っている以上の機能やデザインになったと思います。
業務の進め方で良かった点や悪かった点はあるでしょうか?
齋藤
2019年のサイトリニューアルの際も、私がリーダーとして制作を進めていたんですが、その時は制作会社さんの窓口が営業の方だったんですね。その方に対して要望を言うと、社内の制作担当の方に伝えてくださり、その後仕上がってきたものをまた営業さん経由で我々が確認するという進め方だったんです。ただ、そうすると意思疎通の面でワンクッション入るので、「そうじゃないんだけどな」「直ってない」「最初に戻っている」というような齟齬が出てきてしまっていたんです。 対して、ナックウェブさんの場合は制作チームのディレクターさんが最初から入ってくださっていて、我々のリクエストを滞りなく反映していただけているという安心感がありました。
また、もうひとつ良かった点があって、最初に村元さんと「どういうサイトにしますか」というお話をした際に、単純なサイトの構造や仕様だけではなくて、業務内容や顧客満足というところまで踏み込んでディスカッションが出来たのがすごく印象的でした。「私たちがどういうビジネスをしているのか」「どういうユーザーがいるのか」「お客様がどういう目的で商品を探すのか」という事まで熱心に聞いてくださったことを覚えています。それは制作期間に入っても同じ印象で、ユーザー視点で積極的に意見を言ってくださったので、思っている以上の機能やデザインになったかなと思います。お客さんのことを深く理解した上でサイト制作をされる方たちだなというのをすごく感じましたね。
制作物について
今後会うことがなかったであろうお客さんとも再会できて、初心に帰ることができました。
出来上がった制作物についてのご感想はいかがですか?
齋藤
具体例を挙げると、製品の詳細ページで右側にサブメニューを出すというデザインを提案してくださって、確かに便利だなと感じたことをよく覚えています。きっとユーザーさんの立場に立って提案してくださった機能だと思うのですが、そういったきめ細やかな部分まで気を利かせていただいたのが良かったですね。
西川
そうですね。やはり社内の意見だけだと発信側の意見に偏りがちなので、ユーザー目線での提案はとてもありがたかったですね。
齋藤
好きなページとかある?
中村
トップページが好きですね!かっこいいです。まずは動画が流れて最初のインパクトが大きいところと、スクロールしていくと写真などのレイアウトも含めてとても見やすいなと思います。お客さんや同業者で仲の良い方にも、「カッコいいホームページに変わったね」とよく言われるので、肌感ですごく反響があります。
西川
スマホでも見やすくなったね。
齋藤
うん、そうですね。
中村
全然違いますね。
西川
ウチはBtoBだからという理由で、今まではPCで見た状態しか判断していなかったんですが、実際調べると半数近くがスマホからのアクセスだったので、スマホでの表示がこんなに大事なんだなというのが分かっていたんです。それに対応できたというのもよかったですね。
ちなみに、商談時に「お客様インタビューをキラーコンテンツにしたい」と申し上げたと思いますが、あの意見に対してはどのように感じられたでしょうか?
西川
すごくよかったですね。「これはあった方がよい」と熱く言っていただけるというのは、別目線での貴重な意見ですし、とてもありがたかったです。
齋藤
旧サイトにも「お客様インタビュー」は載せていましたが、サイトの奥の方にあるイメージだったんですね。BtoBの事業において事例を見せるのはとても重要ですので、ぜひインタビューは目に付くように出していきたいという思いはあったんですが、どうやったら上手く見せられるのかなと解決策を見出せずにいたんです。そういった点に対しても、ページ同士を内部リンクで連携させるなど、スムーズに見せる方法を教えてくださったので、問題が解決して嬉しかったです。
インタビューを積極的に実施するとなると営業の方のお仕事を増やしてしまうだろうなと思いつつも、ぜひとも目立つように出したかったのでプッシュさせていただきました。あまり放置できない位置づけのコンテンツになりましたが、大丈夫でしょうか?
中村
全然大丈夫じゃないです!笑
ただ、大変なのは間違いないんですが、このインタビューという機会が無ければ今後会うことがなかったであろうお客さんとも再会できて、それがすごく良い経験になっているなと感じています。私自身、インタビューをしながら初心に帰ることができたんですね。他の営業のメンバーもこれをやると全体の意識が底上げされるのかなと思っていて、違った意味でもありがたいコンテンツになったと思っています。
西川
素晴らしい!
続けて行くことで情報資産として積みあがっていくと思いますので、大変だと思いますが、ぜひ続けていただければと思います。
総評
柔らかく、寄り添ってくれる、心地よい会社
総評として何かご意見があれば、ぜひ教えていただけるでしょうか。
西川
これはナックウェブさんに限った話ではないのですが、「WEBサイト制作に期待すること」と「SEO対策に期待すること」は切り分けて考えるべきだなと、今回の制作を通して改めて感じました。SEOの分野は明確ではない割に責任が重いと思うので、今回はSEO対策専門のコンサルティング会社さんに依頼し3社で制作を進めましたが、SEOに関してもナックウェブさんに明言していただけるのであれば、まるっとお願いしたかったという思いはありますね。
なるほどですね。弊社はブランディングを重視していまして、お客さんをより良く見せるという観点で制作をしているんですね。そちらに重心を置く場合、SEO対策の考え方とは少し違うところに軸を置く必要があると考えています。とは言え、「検索順位が上がらなければ元も子もない」というご意見もよく分かりますので、SEOとの棲み分けについては難しい点だと考えています。弊社も、マーケティングという括りの中でSEOについて意識をしているんですが、SEO単体でいうと、専門の会社さんの方がノウハウをお持ちなのかなと思います。 そのあたりが、1社にまとめて相談出来れば話も早かったし、コストも抑えられたかなというところですよね。
西川
そうですね。公開後はナックウェブさんにマーケティング支援をいただいていますので、SEOという観点でもご意見をいただきながら、改善をしていきたいと思います。
中村さん、齋藤さんからは何かありますか?
中村
私も以前のサイトリニューアル時に少し制作に関わっていましたが、今回はその時と違って、西川が言っていたチーム感・一体感を感じました。グループチャットでは主に齋藤とやり取りしていただいていましたが、レスポンスも早く、相談にも乗っていただいていて、「良いホームページが出来上がる」という実感を得ながら制作が進んでいましたね。
齋藤
強いて言うと、会ったことが無いので、一回くらいはお会いしてみたいなと。笑
やはりそこは感じましたか?笑
齋藤
いえ、困ったことは何も無かったんですが、こういう東京と滋賀というリモート環境で進めていって仕事が完結できたというのは面白いなと感じました。
では、ナックウェブという会社をひとことで表すとどのような印象でしょうか。
中村
ひとことだと、「柔らかい」というイメージですね。優しさであったり、目線であったり、今お話しているお二人の表情であったり、印象的には柔らかい方たちだなと思います。
齋藤
中村の表現はすごく良いですね。私としてはそれに加えて、寄り添ってくれる会社かなと思いました。「何でも良いので質問してください」という一言をかけてくださったり、こんなこと聞いていいのかなということに対しても、非常に好意的に「調べますね」「できました」というレスポンスが返ってくるので、寄り添っていただいているという印象でした。
西川
そうですね、何より心地よかったですね。依頼した内容に対して、返ってくるものがだいたいこちらの期待を超えてくださっていて、気持ちよかったなと思っています。
今後の戦略
最後に御社の今後の戦略があれば、教えていただけるでしょうか。
西川
戦略という意味では、何よりホームページのリニューアルがスタートになると思っています。
今までの弊社の広告宣伝は、CMや雑誌、新聞に掲載するというのが主な手段だったんですが、結局そういった外部の媒体はその場限りで流れて行ってしまう。対して、自社のホームページでもっと発信できるようにすれば、蓄積型の広告マーケティングができると思うんですね。今どきの言葉で言うと「オウンドメディア」と言うんでしょうか。自社のホームページをその場所と捉え、データベース的に蓄積され、資産となっていくような広告・マーケティング施策に舵を切っていきたいと思っています。
制作担当者からのひとこと
トレーラーハウスデベロップメント株式会社様は、「『トレーラーハウス』と検索した際の表示順を1位に」を大きなミッションとして掲げておられました。そのため弊社では、まずは制作段階でユーザーや管理者に配慮したWEBサイトを作ること、そして次の運用段階で継続的に発信をすることが必要であると考えました。
制作においては情報整理を徹底的に行い、ユーザーにとって分かりやすい構造やデザインであることはもちろん、管理のしやすさも兼ね備えたWEBサイトを目指しました。
公開後、「導入事例」「お客様インタビュー」「コラム」をはじめ、WEBサイトを存分にご活用いただいており、とても嬉しく思っております。
大きなミッション達成に向けて、今後も引き続きお手伝い出来ればと考えております。