コラム
WEBサイト用の写真撮影ってどんなことをするの?
WEBサイト制作には写真撮影がつきものです。
ナックウェブが行う新規orリニューアルのWEBサイト制作案件では、例外を除きほぼ全ての案件で写真撮影を併せてご提案しています。
情報や思いを伝える手段として、文章ならではの良さというのはもちろんあると思います。しかし、文字よりも画像、画像よりも動画の方が、圧倒的に多くの情報を短時間で伝えられるのは言うまでもありません。
冷静に考えると、五感をフル活用した人間の脳の処理能力ってとてつもないですよね。
WEBサイトに掲載する写真としては、著作権フリーの写真や有料の素材を使用するのも一つの手ではありますが、特にブランディングに重きを置いた制作では、独自性や説得力に欠けて物足りなく感じてしまうもの…
やはり、WEBサイトごとに必要となる構図や雰囲気を合わせた写真を用意し、それらを効果的に使用することで、ユーザーに対して適切な情報や強いメッセージを伝えることができるのです!
では、WEBサイト制作と併せて行う写真撮影では、具体的にどんなことを行っているのか。
今回はそんな疑問にお答えすべく、ディレクターである私の仕事内容を通してご説明しようと思います。
今回は株式会社アライ様にご協力いただき、実際に撮影した写真も掲載させていただきました。
アライ様ありがとうございました!
目次
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事前準備
写真撮影は事前準備が命!
お客様やカメラマンも含めたチーム全員で「どんな写真を撮るか」というイメージを共有するのが、何よりも大切です。
写真イメージの共有とカメラマン選定
写真はWEBサイトの雰囲気やイメージを決定づける大きな要因の一つです。
まずはデザイナーにデザインのコンセプトを確認しつつ、どういったイメージの写真が必要なのかを明確にします。
ナックウェブでは、この時点でトップページのデザイン案が出来上がっていることが多いので、デザイナーの思い描く完成形やサイトマップなどから、必要となる写真を想定します。
おおよその想定が出来たら、弊社の提携カメラマンから適切な方を選定します。
カメラマンによって、得意とする撮影方法やテイストは様々なので、そのサイトにぴったりな写真を撮っていただけるカメラマンにご依頼します。
撮影日程の調整
続いて、お客様とカメラマンのスケジュール、デザインの進行なども考慮し、撮影日程を決定します。
野外の撮影がメインとなる場合、天候によっては順延になることも考えられるので、そういった想定もしておきます。
ナックウェブでは、撮影時間が半日(4時間)もしくは全日(8時間)のプランをご用意しています。 基本的には時間内に終われるように撮影内容を調整しますが、必要があれば時間の追加なども可能です。
撮影リストとタイムスケジュール共有
おおよそのデザインが出来上がると、必要な写真をリストアップします。
撮影時間が決まっているので、構図やシーンを想定しながら、必要な写真をある程度固めておきます。
WEBサイトに使用する写真は、「左に文字を置きたいから、右に撮影対象を置く構図で!」など、細かなレイアウトの条件が絡むこともあるので、マストで撮影したい写真は事前に想定しておきます!あとは、使えそうなシーンを素材として抑えておくこともあります。
撮影リストができると、それに沿って大まかなタイムスケジュールを作成します。
照明や背景紙などセットを組んでの撮影は、セッティングに時間がかかるため、ある程度余裕を持ってスケジュールを組みます。
私が作る実際の撮影リストはこんな感じです。
この案件では撮影地の移動やドローンでの撮影もあったため、撮影地ごとの時間だけ区切っておき、あとはリストごとに優先度を付けて時間調整ができるようにしておきました。
中には撮影対象ごとに分類し、もっと細かく時間を決めておくような案件もあります。
撮影リストとタイムスケジュールはお客様とカメラマンにも共有します。
お客様には撮影当日の製造スケジュールを調整いただいたり、モデルとなっていただく社員の方への事前連絡などにご協力いただきます。可能な限り前日までに撮影物をご準備いただいたり、不要なものが写らないように整頓いただいたりすると、当日の撮影がよりスムーズになります!
そして、カメラマンの方にも撮影内容を共有します。撮影対象や手法によって必要な機材が変わってきますので、当日撮影に必要な機材をご用意いただきます。
ちなみに、弊社が行う撮影は時間区切りで行いますので、基本的にカット数は無制限です。 時間に余裕があると、クオリティーにこだわったり、カット数も余分に撮影できたりしますので、皆さんにご協力いただきながら事前準備を行っています!
撮影当日
事前の準備と想定がしっかりとできていれば、撮影するカットを迷うことはありません!
当日は、スムーズな進行とクオリティのチェックに徹します。
タイムキープしながら進行管理
しっかりとクオリティにこだわって撮影を行うのは意外と時間がかかるもの。
撮影時不要なものが写り込まないようにお客様にもご協力いただきつつ、
納得できるクオリティの写真を時間内に撮り切るために、スケジュールを確認しながら進めていきます。
外観の撮影がある場合は、当日の天候状況で順番を入れ替えたりしつつ、臨機応変に進めていきます。
クオリティのチェック
想定していた構図やクオリティになっているか、余分なものは写っていないかなどを、チェックしながら撮影を進めていきます。
必要に応じてお客様にもご意見をいただき、納得いく写真を撮影していきます。
撮影対象の例
では、実際にどんなモノを撮影しているのか、撮影対象の例をあげてみました。
内観
工場や社屋、会議室など屋内。
不要なものが写らないように気を付けます。
外観
社屋の外観、看板など。
構図などをカメラマンと相談しながら撮影します。
製品、商品
多くの場合、背景紙や照明など、現地で撮影スタジオを組んで撮影します。
そのため、準備にも30分~1時間ほどの時間が。
しかし、手間暇かけることで、説得力のある仕上がりに!
設備、機械
こちらも適宜照明などを入れて、より良く映るように撮影します。
ポートレート
アライ様の案件では撮影していませんが、ご挨拶ページ用の社長の顔写真や、採用サイト用の社員の皆さんのポートレート撮影も行います。
シーン
社員の方に入っていただいて、実際の業務風景を写真におさめます。
リアリティがあり、訴求力が高い写真に!
ドローン
使用可能な場所に限られますが、オプションでドローンを使用しての撮影も可能です。
社屋外観を俯瞰で撮影したいときや、観光業などで風景を見せたい際にも効果的です。
以上が撮影対象の例です。
案件毎に対象物は様々ですが、一般的なコーポレートサイトであれば、こちらに挙げたような種類の写真を撮影していくイメージです。
まとめ
WEBサイトに使用する写真は、目的や使用するイメージを事前にしっかりと把握しておかなければなりません。
「写真単体でカッコいい」よりも、「WEBサイトの雰囲気に合っていて、情報や思いが伝わる」という写真になるように。
お客様ごとにどんな写真に注力すべきかというのも見極めつつ、事前準備をしっかりとした上で写真撮影に臨んでいます。